Nauga / ナウガ

Nauga / ナウガ

  • ナウガハイドレザー仕様のイームズ・アルミナムグループチェアに座るナウガ

「ナウガ/Nauga」は、アメリカのビニールレザー(合成皮革)ブランド「ナウガハイド/NAUGAHYDE」が、 『動物を虐殺しなくても生産できる、高品位な革』として製品をプロモーションするために 1960年代に生み出したマスコットキャラクターです。
「USラバー・カンパニー(現ユニロイヤル)」社によって1914年に開発されたビニールレザー(1936年よりNAUGAHYDEブランド)は、 当時まだめずらしかったこともあり、あっという間にアメリカ中に広がり、鉄道や車、映画館のシートや、レストランの椅子、一般家庭の家具など、様々なものに使われるようになりました。 ハーマンミラー社製のイームズチェア(シェルチェアやアルミナムグループチェア等)に使われたことでも有名です。
1960年代に入り、ビニールレザー市場の競争が激化する中、同社はNo.1ブランドとしての地位を確立させるため、 「ジョージ・ロイス/George Lois」(ブラニフ航空、ダンスク、オリベッティ、ピレリなど数々の広告や、世界初の男性誌「Esquire」の表紙を手掛けたアートディレクター) にプロモーションを依頼。
当時、高品質なナウガハイドのレザーに対して「何の動物の革なの?」と問い合わせが殺到していたことからヒントを得て、 同氏は「ナウガ」という架空の生き物を創造しました。
「ナウガは、自分の体を傷つけることなく(脱皮することにより)、様々な色の高品質なナウガハイド・レザーを生み出します。動物は一切殺していません!」 1967年に打ち出されたこの広告は、アメリカの人々に大きなインパクトを与えました。 また、工場で余った様々な色の生地でつくった「ナウガ」のドールを、顧客や販売店に配るキャンペーンも評判となり、 プロモーションは大成功を収めました。
この時につくられた「ナウガ」のドールは、そのバリエーションの豊富さや希少性から、 現在では世界中のコレクターから注目を集めています。

ナウガの歴史 年表


 
1892年コネチカット州の町「Naugatuck(ナウガタック/ノーガタック)」で、「ユナイテッド・ステイツ・ラバー・カンパニー」が創業
1914年「ユナイテッド・ステイツ・ラバー・カンパニー」のナウガタック工場で、人工のビニールレザーが開発される。最初に製品化されたビニールレザー製の商品は、ハンドバッグであった。その後、鉄道や車、映画館のシートや、レストランの椅子、一般家庭の家具など、様々なものにビニールレザーが使われるようになる
1936年ビニールレザーのブランド「NAUGAHYDE(ナウガハイド/ノーガハイド) が商標登録され、ロゴマークも生まれる
1964年「ユナイテッド・ステイツ・ラバー・カンパニー」が、「ユニロイヤル」社に社名変更
1966年アートディレクター「ジョージ・ロイス」と、デザイナー「カート・ウィース」により、マスコットキャラクター「Nauga(ナウガ/ノーガ)」が誕生
1967年ライフ誌などの雑誌や、TV番組などでナウガのプロモーションが始まる。同時に、ナウガを代理店や顧客に配る販売促進キャンペーンが始まる
Present現在、「ナウガハイド」のビニールレザーはウィスコンシン州の工場で製造が続けられている。同社のマスコットキャラクター「ナウガ」は、デザインの大幅な変更を経て、現在も復刻版が製造されている


ナウガハイドの広告


1967年から始まった、ナウガの広告。「LIFE」などの週刊誌に実際に掲載されていたものです。