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Nauga ナウガ

Nauga ナウガ

アメリカのビニールレザー(合成皮革)ブランド「ナウガハイド/NAUGAHYDE」が、『動物を虐殺しなくても生産できる、高品位な革』として製品をプロモーションするために1960年代に生み出したマスコットキャラクター「ナウガ/Nauga」。
1967年より始まったプロモーションによって一般顧客や販売店に配られた「ナウガ」のドールは、そのバリエーションの豊富さや希少性から、 現在では世界中のコレクターから注目を集めています。


《 ナウガの歴史年表 》


1892年

コネチカット州の町「Naugatuck(ナウガタック/ノーガタック)」で、「ユナイテッド・ステイツ・ラバー・カンパニー」が創業
1914年

「ユナイテッド・ステイツ・ラバー・カンパニー」のナウガタック工場で、人工のビニールレザーが開発される。最初に製品化されたビニールレザー製の商品は、ハンドバッグであった。その後、鉄道や車、映画館のシートや、レストランの椅子、一般家庭の家具など、様々なものにビニールレザーが使われるようになる
1936年
ビニールレザーのブランド「NAUGAHYDE(ナウガハイド/ノーガハイド) が商標登録され、ロゴマークも生まれる
1964年

「ユナイテッド・ステイツ・ラバー・カンパニー」が、「ユニロイヤル」社に社名変更
1966年

アートディレクター「ジョージ・ロイス」と、デザイナー「カート・ウィース」により、マスコットキャラクター「Nauga(ナウガ/ノーガ)」が誕生
1967年

ライフ誌などの雑誌や、TV番組などでナウガのプロモーションが始まる。同時に、ナウガを代理店や顧客に配る販売促進キャンペーンが始まる
Present

現在、「ナウガハイド」のビニールレザーはウィスコンシン州の工場で製造が続けられている。同社のマスコットキャラクター「ナウガ」は、デザインの大幅な変更を経て、現在も復刻版が製造されている

▼ナウガのシリーズ別紹介



《 ナウガ Lサイズ 》


1967年から始まったナウガハイドレザーの販売促進キャンペーンにより、家具などの製品を購入した顧客に配られたナウガのドール。工場で余った、様々な色の生地でハンドメイドで作られました。1stモデルは極少数の生産でしたが、2ndモデル(ブルー、ブラック、カーキの3色限定)からは徐々に生産が増えていきました。3rdモデルからは、カラーバリエーションが豊富に揃い(各パーツの色の組み合わせはランダムの為)、”世界で一つ”のナウガとなりました。








  • 【Lサイズ・1stモデル】


    1967年








  • 【Lサイズ・2ndモデル】


    1960年代後期








  • 【Lサイズ・3rdモデル初期】


    1960年代後期~70年代初期








  • 【Lサイズ・3rdモデル中後期】


    1970年代初期








  • 【Lサイズ・4thモデル】


    1970年代








《 ナウガ Sサイズ 》


1967年から始まったナウガハイドレザーの販売促進キャンペーンにより、家具などの製品を購入した顧客に配られたナウガのドール。工場で余った、様々な色の生地でハンドメイドで作られました。1960年代後期~70年代初期に作られた1stモデルの生産が終了した後も、2ndモデルは70年代、80年代にわたってキャンペーン用に作られました。家具メーカー等のロゴが入ったアドバタイジングものも存在します。








  • 【Sサイズ・1stモデル】


    1960年代後期~70年代初頭








  • 【Sサイズ・2ndモデル初期】


    1970年代








  • 【Sサイズ・2ndモデル中後期】


    1970年代中後期~80年代初頭







《 カスタムキャット(スパークリングナウガ) 》


1960年代後期に、アメリカのギター&ベースアンプのブランド「カスタム/Kustom」(ロス社/ROSS INC.)が、プロモーション用にナウガハイドに別注したマスコットドール「カスタムキャット/Kustom Kat」。ボディの基本カラーはアンプの色に合わせて全7色(カスケード、ブルー、レッド、チャコール、シルバー、ゴールド、ブラック)です。ラメ入りの特別なビニールレザーが使われているため、コレクターの間では「スパークリングナウガ」の愛称でも呼ばれています。”別注ナウガ”を代表するコレクターズアイテム。







《 カスタム・キャット・ジャイアント 》


アメリカのギター&ベースアンプのブランド「カスタム/Kustom」(ロス社/ROSS INC.)が、1960年代後期にトレードショー(展示会)での新製品プロモーション用にナウガハイドに特注した特大ナウガです。ナウガ関連アイテムの中でも最高峰(そして最大)の博物館所蔵レベルのアイテム。







《 コスゼギ 》


1960年代後期~1970年代初期ごろに、インディアナ州に存在したレザー製品メーカー「コスゼギ・レザー&ビニール・プロダクツ社/KOSZEGI LEATHER&VINYL PRODUCTS,INC」がNAUGAHYDEの別注レザーを使用して制作したコラボレーションアイテム。ディストリビューションは、シカゴに存在した「レザークラフト社/LEATHERCRAFT,INC」が行いました。キャラクターは「フーティ・オウル」、「ワルドー・ザ・グレート」、「ピーター・ペンギン」の3種。








▲「コスゼギ・レザー&ビニール・プロダクツ社」のタグ資料